30代で公務員を辞めて転職したとき、私を支えたのは貯金の残高ではありませんでした。 投資3年目でようやく年3万円に育っていた配当金です。
金額だけ見れば地味です。生活費の全部はおろか、家賃の1割にも届きません。 それでも「固定費の一部を株が払ってくれている」という感覚が、 転職という環境の変化への不安を確実に小さくしてくれました。
この記事では、当時の実際の配当額と、なぜそれが「心の盾」になったのかを正直に書きます。 最後に、同じ金額を今から目指す方向けの元本シミュレーションも置いています。
格安SIM290円と水道光熱費1.5万円――転職前にカバーしたかった2つの固定費
転職を考え始めたとき、真っ先に頭に浮かんだのは「最低限の生活費」でした。 すでに日本通信SIMの合理的シンプル290に乗り換え済みで、 通信費は月290円まで下がっていました。
残る大きな固定費は水道光熱費です。当時の我が家は月15,000円前後でした。 この2つ、通信費290円+水道光熱費15,000円=月15,290円を配当金だけで払えれば、 収入が一時的に下がっても最悪なんとかなる。これが当時の作戦でした。
現実は甘くなかった。投資3年目でようやく年3万円
しかし転職を目前にした投資3年目、実際の年間配当は約30,000円でした。 月換算では2,500円です。目標にしていた月15,290円には遠く及びません。
最初の2年は株主優待中心の投資で、 配当額そのものはあまり伸びませんでした。 投資1年目に受け取った25,000円から2年かけて3万円。 高配当株投資は「ゆっくり、でも着実に増える」もので、 すぐには生活費を賄えないというのが正直な現実です。
年3万円でも心の盾になった3つの理由
生活費の全額はカバーできなくても、年3万円の配当があることでマインドは変わりました。 理由は3つです。
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通信費1年分がまるごとタダになるという事実
年3万円は、格安SIMの年間コスト3,480円の8倍以上です。 「この金額は、自分が働かなくても株が払ってくれる」という具体的な安心感がありました。 -
組織に依存しない収入源を自分で作った自信
給与は職場が決めます。配当金は自分の判断で選んだ銘柄が生んだお金です。 株主優待から配当金投資に転換したという決断が、 自分の力で結果を出したという手応えに変わっていました。 -
3万円は将来15万円、18万円に育つ種火だという確信
投資1年目25,000円から3年目3万円まで、地味でも着実に増えていました。 この積み上げが続けば怖くないと思えたのが、転職の決断を後押ししました。
もっと小さな「お守り」でした。それでも十分に力になりました。
最初の目標は「年15万円」でいい
当時、私が最初に置いた目標は年15万円(月1.2万円)でした。 家賃や生活費全体を目標にすると、必要元本が1,000万円を超え、心が折れます。
目標を「通信費+水道光熱費の大部分」まで絞ったからこそ、 新NISAを使えば数年で届く現実的な数字になりました。 小さな目標を1つ達成してから、次の目標に進む方がモチベーションが続きます。
配当金ロードマップ|生活費別の必要元本早見表
年3万円から年18万円まで、新NISA(非課税)口座で高配当株を運用する前提で、 利回り別に必要元本をまとめました。
| 目標の年間配当 (月額換算) |
利回り3.5% | 利回り4.0% | 利回り4.5% | カバーできる生活費のイメージ |
|---|---|---|---|---|
| 年30,000円 (月2,500円) |
約86万円 | 約75万円 | 約67万円 | 【転職当時の実績】 格安SIM+カフェ代1本分 |
| 年60,000円 (月5,000円) |
約171万円 | 約150万円 | 約133万円 | スマホ代・ネット回線をほぼカバー |
| 年120,000円 (月10,000円) |
約343万円 | 約300万円 | 約267万円 | 春・秋の水道光熱費をカバー |
| 年150,000円 (月12,500円) |
約429万円 | 約375万円 | 約333万円 | 【当初の目標】 通信費+水道光熱費の大部分 |
| 年183,480円 (月15,290円) |
約524万円 | 約459万円 | 約408万円 | 【実際に必要だった額】 通信費290円+水道光熱費をまるごとカバー |
※新NISA口座で高配当株を運用する前提のシミュレーションです。実際の利回りは銘柄・株価によって変動します。
よくある質問
投資3年目で年間約3万円(月換算2,500円)でした。10銘柄・投資1年目に受け取った25,000円から、株主優待中心の期間を経て、2年でようやく3万円まで育った金額です。生活費の全額をカバーできる額ではありませんでした。
格安SIM(月290円)の年間コスト3,480円分には十分で、水道光熱費の一部にも充てられる金額です。生活費全体からすれば小さな額ですが、「固定費の一部を株が払ってくれる」という感覚には十分でした。
格安SIM(年間約3,500円)と水道光熱費(月15,000円想定)を合わせた年183,480円が目安です。新NISAで利回り4.0%を想定すると、必要元本は約459万円です。利回り3.5〜4.5%の幅で見ると約407万〜524万円の範囲になります。
あります。金額が小さくても「給与以外の収入源がある」という事実そのものが、転職や環境の変化への不安を減らします。年3万円は生活を変える額ではありませんが、継続すれば年15万円、18万円と育ちます。最初の一歩を止めないことが重要です。
これから転職や環境の変化を考えている方へ
配当金は、最初から生活費全部を守る大きな傘にはなりません。 それでも、通信費1本、水道光熱費の一部といった小さな固定費を1つカバーできれば、 環境の変化に対する恐怖は確実に減ります。
まずは自分の固定費を書き出し、そのうち1項目をカバーする金額を目標にしてください。 証券口座がまだない方は、口座開設から始めれば十分間に合います。
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【免責事項】本記事は筆者個人の体験および情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 記載した配当金額・生活費は筆者の当時の実績・見積もりであり、時期や個人の状況によって金額は変わります。 必要元本のシミュレーションは新NISA口座・一定利回りを前提とした試算であり、実際の運用成果を保証するものではありません。 税制・各社の配当方針は変更されることがあります。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。当ブログは投資助言業者ではありません。
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まず自分の固定費を1円単位で書き出してください。
「だいたい月1万円」ではなく、通信費・水道光熱費の請求書を見て正確な数字を出します。 私はここを甘く見て、目標を一度立て直しました。
最初の目標は固定費1〜2項目で十分です。
食費・娯楽費まで含めると必要元本が跳ね上がり、挫折の原因になります。 通信費だけ、光熱費だけ、と絞って始めてください。