JT(2914)の配当の推移と利回り|高配当株の代名詞を、指標と10年グラフで確認

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⚠️ 追記(2026年11月7日)ロシア事業の報道で株価が急落しました
2026年11月5日、ロシアのプーチン大統領が、JTのロシア現地法人4社をロシア企業の暫定管理下に置く大統領令に署名したと報じられました。11月6日のJT株は、前日比19.3%安の6,269円(ストップ安)で取引を終えました(共同通信・日本経済新聞の報道)。ロシア事業は売上高全体の約1割とされ、JTは影響の確認を進めるとしています。2026年11月7日時点で、JTの配当予想(2026/12期は年間272円)の修正は確認できていません。この記事の株価と利回りは、11月6日の終値で更新しています。今後の業績や配当への影響は、JTの開示でご確認ください。
⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。掲載データは2025年12月期(2025/12期)確定値をベースにしています(出典:IRBANK)。株価は2026年11月6日終値時点です。最新情報は必ずYahoo!ファイナンス・IRBANKでご確認ください。
📋 データについて:配当金・業績は2025年12月期の確定値(出典:IRBANK https://irbank.net/2914)、株価は2026年11月6日終値です。

高配当株投資を始めると、必ず一度は名前が出てくる銘柄——それがJT(日本たばこ産業・証券コード:2914)です。過去には5〜7%台の配当利回りを記録した時期が長く、「高配当株の代名詞」として個人投資家に根強く人気があります。

一方で「たばこ銘柄は将来が不安」「ESG的にどうなの?」という声もあります。この記事では、コアラ先生が10年分のデータをもとに、JTの実力と注意点をフラットに解説します。

🔑 JTの最大の魅力:過去の配当利回りの高さ
過去9期の決算期末では、配当利回りが3.8%を下回ったことはなく(最低は2017年12月期の3.86%)、5〜7%台を記録した年も複数あります。2026年11月6日終値では4.34%(2026/12期予想272円)です。11月6日に株価が1日で約19%下がり、前日の約3.5%から上がりましたが、過去の水準(5〜7%台)にはまだ届いていません。過去の「利回りの高さ」だけで言えば、国内高配当株の中でもトップクラスの銘柄でした。

基本情報

日本たばこ産業株式会社(JT)
2914
食料品(たばこ製造)
東証プライム
12月(12月31日)
年2回(中間・期末)
なし(IRBANKで要確認)
Mevius・Winston・Camel・Natural American Spirit

現在の株価・配当情報

配当利回り(年間配当金 ÷ 現在株価 × 100)
4.34%
株価(2026年11月6日終値)
6,269円
1株あたり年間配当金(2026/12期予想)
272円
計算式:272円(配当金)÷ 6,269円(株価)× 100 = 4.34%
実績ベース:234円(2025/12期実績)÷ 6,269円(株価)× 100 = 3.73%
⚠️ 株価の動向によって利回りは大きく変わります。必ず最新情報をご確認ください。

スクリーニング指標

指標JTの数値目安・コメント
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
4.34%(2026/12期予想272円)
実績ベース 3.73%(2025/12期実績234円)
3.5%以上 ✅ 上回る(2026年7月の増配予想による。11月6日の株価急落で利回りが上がった)
自己資本比率
(総資産に占める自己資本の割合)
48.5%(2025/12期)40%以上 ✅
PER
(株価収益率・割安度の目安)
17.28倍(2026/12期予想)15倍以下 ⚠️ 上回る
PBR
(株価純資産倍率)
2.73倍(2025/12期実績)1.5倍以下 ⚠️ 上回る
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
81.4%(2025/12期実績)20〜60% ❌ 大きく上回る
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
12.48%(2025/12期)8%以上 ✅ 上回る
連続増配年数なし2021/12期に減配、2024/12期は据え置き ⚠️
時価総額
(会社全体の値段)
約12兆3,068億円100億円以上 ✅ 超大型株
財務省の保有比率約33%JT法により3分の1超の保有が義務 ✅

❌が1つ、⚠️が3つ付きました。配当性向81.4%は利益の8割を配当に回している状態で、増配の余力は小さい水準です。2024/12期には一時的な利益減で192.2%まで跳ね上がった年もあります。財務は自己資本比率48.5%と健全なので、危険という意味ではありません。「利益が減れば配当も動く銘柄」として持つのが正しい理解です。

10年グラフ

2017年12月末の3,631円から2020年12月末の2,102円まで下げました。国内たばこ市場の縮小とCOVID-19が重なった時期です。そこから反転し、2026年11月4日には6,269円と約3.5倍になりました。安く買えた時期の利回りは7%を超えていましたが、今の水準では4.34%です。
増配 減配 据え置き・基準年
2020/12期に154円で据え置いたあと、2021/12期に140円へ減配しています(COVID-19と海外事業の低迷)。そこから2022/12期188円・2023/12期194円と回復し、2025/12期は234円と過去最高を更新しました。2026/12期は272円の会社予想です(2026年7月30日に242円から引き上げ)。減配した実績のある銘柄だと知ったうえで持つ銘柄です。
期末株価で計算した利回りです。株価が底だった2020/12期は7.33%に達しました。そこから配当は増え続けているのに、利回りは4.34%まで下がっています。株価の上昇が増配を上回ったためです。これは「今から買う人の利回り」で、2020年末の2,102円で買った人の利回りは、実績の234円で約11.1%、予想の272円なら約12.9%と、増配に合わせて上がっています。

過去10期の配当金推移

年度1株あたり年間配当金前年比
2017/12期140円基準年
2018/12期150円増配 +10円
2019/12期154円増配 +4円
2020/12期154円据え置き
2021/12期140円減配 △14円
2022/12期188円増配 +48円(回復)
2023/12期194円増配 +6円
2024/12期194円据え置き
2025/12期234円増配 +40円(過去最高)
2026/12期(予想)272円増配 +38円
📝 総評:2021/12期に140円へ減配しています。増配一本槍の銘柄ではありません。ただしそこから回復し、2025/12期は234円と過去最高を更新しました。10期で140円→272円(2026/12期予想)と1.94倍です。配当性向は81.4%と高く、利益が減れば配当も動く構造である点は変わっていません。

JTの事業内容

事業セグメント内容特徴
たばこ事業(国内)Meviusなど国内ブランド販売国内シェア約6割。縮小傾向だが価格改定で収益維持
たばこ事業(海外)Winston・Camel・Natural American Spirit等売上の半分以上を海外が占める。欧州・アジア・中東で展開
加熱式たばこPloom Xなど次世代製品紙巻きからの代替需要を取り込む成長領域
加工食品テーブルマークなど医薬事業(鳥居薬品を含む)は2025年に塩野義製薬へ承継され、JTは医薬から撤退
🚨 JT投資の主なリスク・注意点
① 減配リスク:2021年に実際に減配実績あり。業績次第では再度の減配可能性があります。
② たばこ市場の縮小:健康意識の高まりで国内外の喫煙率は長期的に低下傾向。
③ ESG投資家に敬遠される:機関投資家のESGスクリーニングで除外されるケースが多い。
④ 為替リスク:売上の過半が海外のため、円高になると業績・配当に影響する。
⑤ 配当性向が高い:2025/12期実績で81.4%と高水準で、増配余地は限られる。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

この銘柄に注目した理由:
JTは「高配当株の入門銘柄」として必ず名前が上がる存在です。決算期末の利回りは長く4〜7%台で推移してきました(2026年11月6日終値では4.34%)。そのため、初心者が「高配当投資ってどういうもの?」を体感するにはわかりやすい銘柄。財務省が大株主であることも、一定の安心感につながります。

🌱

初心者へのアドバイス:
「高配当だから安心」と思って全力投資するのは危険です。2021年の減配のように、業績悪化時は配当が下がることもあります。ポートフォリオの一部(たとえば全体の10%程度まで)に組み込む分散投資の一銘柄として検討するのが現実的です。NISAの成長投資枠との相性は良好です。

⚠️

公務員の方へ:
JTは財務省が約33%を保有する特殊な会社です。職場によってはJT関連の情報が「内部情報」に該当するケースがごく稀にあります。念のため、所属機関のルールを確認しておくと安心です(多くの場合、一般の公務員には関係ありません)。本記事のデータは2025年12月期の確定値(出典:IRBANK)と2026年11月6日終値に基づきます。最新の数字は必ずご自身でご確認ください。

📂 このページのデータはどこで調べたの?

https://irbank.net/2914/dividend(配当金)
https://finance.yahoo.co.jp/quote/2914.T(株価)

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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。掲載データは2025年12月期確定値をベースにしています(出典:IRBANK)。株価は2026年11月6日終値時点です。株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。当ブログは投資助言業者ではありません。

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