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「PBR1倍以下の割安株」「自己資本比率87%の超堅牢財務」「現金だけで186億円保有」——こんな銘柄があったらチェックしたいですよね。
今回紹介するメディキット(7749)は、血管や血液に関わる医療機器(人工透析用の留置針「ハッピーキャス」、静脈留置針「スーパーキャス」、カテーテルなど)を扱う医療機器メーカー。地味な業種ですが、透析や点滴で繰り返し使われる「消耗品」を供給する安定ビジネスです。
配当利回り3.80%・PBR0.81倍・自己資本比率87.8%と財務面は優秀ですが、注意すべき点もあります。特に2023年の50周年記念配当(一時的な特別配当)の扱いは要注意。コアラ先生がデータを使って正直に解説します。
基本情報
どんな会社?
メディキットは1973年創業の医療機器専業メーカーです。主力製品は、血管・血液に関する医療機器です。人工透析用の留置針「ハッピーキャス」、静脈留置針「スーパーキャス」、血管造影用のシースイントロデューサーやカテーテルなどがあります。製造は連結子会社の東郷メディキット(株)とMedikit Vietnam Co.,Ltd.が行い、メディキットが仕入れて国内外に販売しています。
透析や点滴などの医療は、景気が悪くなっても必要とされます。需要が落ちにくいディフェンシブ業種に分類されます。2023年には創業50周年を迎え、記念配当を実施したことでも話題になりました。
- 自己資本比率87.8%——借金がほぼゼロ。資産のほぼ全てが自己資本
- 現金・預金186億円——時価総額465億円に対して現金が40%近く(!)
- PBR0.81倍——帳簿上の純資産より株価が低い「解散価値以下」の水準
- ROE6.43%——自己資本が多すぎて効率が低く見えるのが課題
現在の株価・配当情報
スクリーニング指標
高配当株選びの参考指標です。数値はすべて参考程度にご確認ください。
| 指標 | この銘柄の数値 | 目安 |
|---|---|---|
| 配当利回り (株価に対する配当金の割合) |
3.80% | 3.5%以上 |
| 自己資本比率 (財務の安定度) |
87.8% | 40%以上 |
| 有利子負債倍率 (借金の多さ) |
ほぼ0倍(実質無借金) | 1倍以下 |
| PER (株価収益率・割安度の目安) |
13.38倍(2027/3期予想) | 15倍以下 |
| PBR (株価純資産倍率) |
0.81倍(2026/3期実績) | 1.5倍以下 |
| 配当性向 (利益のうち配当に回す割合) |
48.5%(2026/3期実績) | 20〜60% |
| ROE (自己資本利益率・経営効率) |
6.43% | 8%以上 |
| 営業キャッシュフロー (実際の現金の流れ) |
プラス(47億円) | 必ずプラス |
| 連続増配年数 | 増配傾向(2023年記念配当後に実質減配あり) | 10年以上で優良 |
| 時価総額 (会社全体の値段) |
465億円 | 100億円以上 ✅ |
📊 上の指標は、どれをどの順番で見るかで判断が変わります。見方は高配当株を買う前に見る5つの数字にまとめています。
10年グラフ
過去10年の配当金推移
| 年度 | 1株あたり配当金(分割後) | 前年比 |
|---|---|---|
| 2016年3月期 | 35円 | 基準年 |
| 2017年3月期 | 37.5円 | 増配 |
| 2018年3月期 | 37.5円 | 維持 |
| 2019年3月期 | 45円 | 増配 |
| 2020年3月期 | 50円 | 増配 |
| 2021年3月期 | 50円 | 維持 |
| 2022年3月期 | 60円 | 増配 |
| 2023年3月期 | 100円 ※うち30円は50周年記念配当 | 特別増配 |
| 2024年3月期 | 80円 ※記念配当終了 | 記念配落ち |
| 2025年3月期 | 90円 | 増配 |
| 2026年3月期(確定) | 100円 | 増配 |
| 2027年3月期(予想) | 100円 | 維持(予想) |
🐨 コアラ先生のひとこと
この銘柄を選んだ理由:
PBR0.81倍は、純資産より株価が安い水準です。帳簿上の資産価値(1株あたり3,231円)よりも株価(2,632円)の方が低い、つまり帳簿上は、純資産が株価を上回る水準です。しかも現金を186億円も持っており、事業の安定性も医療機器という需要が落ちにくい業種。財務の面では、高配当ポートフォリオの候補として確認しやすい銘柄です。
初心者へのアドバイス:
2023年の配当が100円だったからといって「毎年100円もらえる」と期待しないでください。その年は30円が50周年の特別配当でした。2024年に80円となったとき「減配だ!」と驚いた投資家も多かったようです。正常な配当水準は2024年80円→2025年90円→2026年100円と着実に増加しており、実態はしっかり増配傾向です。
注意点:
ROEが6.43%と低い点は正直な課題です。これは「現金を186億円も持ちすぎているから」とも言えます。この現金をM&Aや設備投資、増配・自己株買いに活用すれば株主還元は大きく改善します。逆に言えば、現金の使い方しだいでROEが改善する余地がある銘柄でもあります。
こんな方に向いている / 向いていない銘柄
- PBR1倍以下の「本物の割安株」に投資したい
- 医療機器・ヘルスケアのディフェンシブ銘柄を探している
- 超健全な財務・実質無借金の企業を重視する
- 景気悪化時でも業績が安定する銘柄を保有したい
- 将来の増配や自社株買いなどの還元強化に期待できる
- ROE8%以上の高効率企業にしか投資しない
- 売買の多い大型株にしか投資しない
- 配当利回り4%以上を必須条件にしている(現在3.80%)
- 2023年のような特別配当が毎年続くと期待している
- 株価成長(キャピタルゲイン)を主目的にしている
まとめ:コアラ先生の総合評価
| 評価軸 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 配当利回り | ★★★☆☆ | 3.80%と基準ライン3.5%をわずかに上回る水準。増配継続中で今後の上積みに期待 |
| 財務健全性 | ★★★★★ | 自己資本比率87.8%・実質無借金・現金186億円と業界随一の堅牢さ |
| 増配継続性 | ★★★★☆ | 2023年記念配落ちを除けば増配トレンドは継続。2026年3月期に実質最高水準の100円を達成 |
| 割安度 | ★★★★★ | PBR0.81倍は解散価値以下。純資産3,231円に対して株価2,632円と明確な割安感 |
| 成長性・収益性 | ★★★☆☆ | ROE6.43%は低め。ただし医療機器需要は安定しており現金活用次第で改善余地あり |
配当金・業績データ
IRBANK:https://irbank.net/7749/dividend
財務データ:https://irbank.net/7749/results
株価データ
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/7749.T
株式分割について
2020年4月に株式1:2分割を実施。グラフ・表はすべて分割後基準(現在の株価と同じ単位)に調整しています。
配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 年末株価 × 100 = 配当利回り(%)
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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 株価・配当・PER・PBRは2026年11月4日時点、その他の財務データは各指標に記載の決算期の値です。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。
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