本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。
本記事では魅力だけでなくリスクも正直にお伝えします。
群馬県太田市で1988年に始まった株式会社早稲田学習研究会(証券コード:5869)。 小中学生向けの集団指導塾「W早稲田ゼミ」、高校生向けの「W早稲田ゼミハイスクール」、 個別指導の「ファースト個別」を、自社で運営する学習塾です(2025年3月末時点でゼミ37校舎・ハイ14校舎・ファースト個別11教室。展開地域は群馬・栃木・埼玉・東京)。 2023年12月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場しました。
高配当株として注目される理由は、配当利回り4%台・2023/3期以降の増配基調・ 郊外の大型校舎で生徒を集める直営の塾事業の組み合わせです。 一方で、少子化という構造的な逆風や競合も抱えており、 コアラ先生はこの点も正直にお伝えします。
早稲田学習研究会は、1988年に群馬県太田市で「W早稲田ゼミ」を個人事業として開業したのが始まりで、会社としては1993年に設立されています。 事業はゼミ(小中学生の集団指導)・ハイ(高校生の集団指導)・ファースト個別(個別指導)の3部門で、すべて自社で運営しています。 有価証券報告書によると、ゼミ部門の1校舎あたり平均在籍生徒数は519名で、同じ資料が引く統計の学習塾平均(113名)を大きく上回ります。 150〜200坪規模の大型校舎を郊外に構えることで、1拠点に生徒をまとめて集める形です。
基本情報
現在の株価・配当情報
スクリーニング指標
数値はIRBANKの値です(配当利回り・PER・PBRは2026年11月6日終値で計算)。
| 指標 | 早稲田学習研究会の数値 | 目安・判定 |
|---|---|---|
| 配当利回り (株価に対する配当金の割合) |
約4.81%(2026/5期実績62円・1,288円ベース) 今期予想ベース 5.05%(2027/5期予想65円) |
✅ 3%以上 |
| 配当性向 (利益のうち配当に回す割合) |
約68%(2026/5期) | ⚠️ 50%超(利益の約7割を配当に) |
| 自己資本比率 (財務の安定度) |
77.9%(2026/5期) | ✅ 40%以上(安定水準) |
| ROE (自己資本利益率・経営効率) |
12.64%(2026/5期実績) 2027/5期予想 14.52% |
✅ 8%以上 |
| PBR (株価純資産倍率) |
1.78倍(2026/5期実績) | ⚠️ 1.5倍をやや上回る |
| PER (株価収益率・割安度の目安) |
14.08倍(2026/5期実績) | ✅ 15倍以下(割安水準) |
| 時価総額 (会社全体の値段) |
約129億円 | ⚠️ 小型株・流動性に注意 |
| 減配の有無 (IRBANKで確認できる2019/3期以降) |
あり(2022/3期に27.8円→24.8円) 2023/3期以降は3期連続で増配 |
⚠️ 直近3期は増配、履歴は短い |
8項目中4項目クリア。配当性向68%・PBR1.78倍・時価総額の小ささ(流動性リスク)・2022/3期の減配が注意点です。 配当利回り・自己資本比率・ROE・PERは水準を満たしています。
📊 上の5つの指標は、どれをどの順番で見るかで判断が変わります。見方は高配当株を買う前に見る5つの数字にまとめています。
株価・配当・利回りのグラフ
配当金推移(2019〜2026年度)
| 年度 | 1株あたり年間配当金 | EPS | 配当性向 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 2019/3期 | 17.89円 | 20.65円 | 86.6% | 基準年 |
| 2020/3期 | 24.85円 | 173.41円 | 14.3% | 増配 +6.96円 |
| 2021/3期 | 27.8円 | 93.72円 | 29.7% | 増配 +2.95円 |
| 2022/3期 | 24.8円 | 82.6円 | 30.0% | 減配 -3円 |
| 2023/3期 | 25円 | 83.31円 | 30.0% | 増配 +0.2円 |
| 2024/3期 | 52.8円 | 106.2円 | 49.7% | 増配 +27.8円 |
| 2025/3期 | 55円 | 102.4円 | 53.7% | 増配 +2.2円 |
| 2026/5期(実績・変則決算) | 62円 | 91.5円 | 67.8% | 増配 +7円 |
財務の安定性と業績推移
自社運営の学習塾事業が単一セグメントで、売上は生徒数と校舎数に左右されます。
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | EPS | 自己資本比率 | ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024/3期 | 64.6億円 | 14.5億円 | 10.7億円 | 106.2円 | 75.9% | 15.75% |
| 2025/3期 | 69.9億円 | 14.9億円 | 10.4億円 | 102.4円 | 75.3% | 14.81% |
| 2026/5期(実績・変則決算) | 79.5億円 | 13.2億円 | 9.2億円 | 91.5円 | 77.9% | 12.64% |
売上は2024/3期の64.6億円から2026/5期の79.5億円へ増加しました(2026/5期は決算期変更に伴う変則決算で、期間が12か月ではありません)。営業利益率は2024/3期22.5%、2025/3期21.4%、2026/5期16.6%(17〜22%)です。EPSは106.2円→102.4円→91.5円と減っており、配当は増えているため、配当性向が上がっています。自己資本比率75%超・ROE12.6%(2026/5期実績)という組み合わせは、財務の健全性と収益効率のバランスが取れていることを示しています。
🐨 コアラ先生のひとこと
コアラ先生の正直評価:
早稲田学習研究会は「3期連続増配・配当利回り4%台・配当性向68%・PER14.08倍・PBR1.78倍」
という高配当株スクリーニングの主要項目を多く満たすプロフィールです。
教育費は景気の影響を受けにくい支出と言われます。
2024/3期以降は増配が続いていますが、2022/3期には減配があり、上場から3年足らずで履歴は短い点に注意してください。
少子化という逆風はあるものの、「郊外の大型校舎×集団指導」という
形で地域に校舎を増やしてきた会社です。
注目ポイント:
①校舎数と在籍生徒数の推移——新校舎の開校数が売上・利益の先行指標になります。
②配当性向の水準——現状は68%と高めで、増配余地は限定的です。
③少子化への対応策——既存生徒の単価引き上げ・大人向け教育への展開など
成長戦略を会社のIRで確認しておきましょう。
こんな方には特に注意:
①時価総額約129億円の小型株のため、売買タイミングによっては
株価が動きやすい点を理解してください。
②少子化により学齢人口は長期的に減少します。教室数拡大と
既存生徒の維持の両輪がうまく機能するかを中長期で注視する必要があります。
③競合の台頭(特にオンライン学習との価格競争)には引き続き注意が必要です。
こんな方に向いている銘柄・向いていない銘柄
2023/3期以降の3期連続増配は材料です。ただし2022/3期に減配があり、上場は2023年12月のため履歴は短い点を押さえてください。
PER14.08倍は15倍以下で割安圏。ただしPBR1.78倍は純資産の約1.8倍で、資産面の割安感はありません。ROE12.6%(予想14.5%)の高さの裏返しである点を理解できる方に向きます。
景気の影響を受けにくいと言われる「子どもの教育費」という消費カテゴリの事業に共感できる方。
配当性向は68%と高く、増配余地は限定的です。配当を再投資して積み上げる戦略との相性は、利益が伸びるかどうかで決まります。
時価総額約129億円の東証スタンダード小型株です。流動性リスクを許容できない方には不向きです。
長期的な学齢人口の減少は業界全体のリスク。この構造的課題が許容できない方には向いていません。
小型株のため短期的な株価変動が大きく、キャピタルゲイン狙いのトレードには不向きです。
対面の塾を主力とするビジネスモデルは、オンライン学習の普及で需要が変化するリスクがあります。
📋 まとめ:コアラ先生の総合評価
| 評価ポイント | 判定 | コアラ先生のコメント |
|---|---|---|
| 財務の安定性 | ○ 良好 | 自己資本比率77.9%・ROE12.64%(2026/5期実績)。自社運営の塾事業で、自己資本比率は高い水準です。 |
| 配当の継続性 | ○ 概ね良好 | 2024/3期以降は3期連続で増配。2022/3期の減配と上場後の履歴の短さ、配当性向の上昇には注意。 |
| 収益性・ビジネスモデル | ○ 良好 | 営業利益率は2026/5期16.6%(2024/3期22.5%)と高水準。校舎の大型化による効率が利益率を支えていると会社は説明しています。 |
| 割安感 | ○ 割安 | PER14.08倍・配当利回り4.81%には割安感がありますが、PBR1.78倍は純資産に対して高めです。 |
| リスク | △ 要注意点あり | 少子化という構造的逆風・小型株の流動性リスク・オンライン学習との競合の3点は長期で注視が必要。 |
早稲田学習研究会は「3期連続増配・配当利回り4%台・配当性向68%・PER14.08倍・PBR1.78倍」という 高配当スクリーニングの主要項目を満たす銘柄です(配当性向とPBRは基準を外れます)。
教育費は景気の影響を受けにくい支出と言われます。 2024/3期以降の増配が続いている点は評価できます。一方で2022/3期に減配があり、履歴の短さは割り引いて見る必要があります。 配当性向は68%と高く、増配余地は限定的です。 長期保有で配当を積み上げられるかは、EPSが回復するかどうかにかかっています。
一方で少子化という業界全体の構造的リスクは長期投資家として きちんと認識しておく必要があります。 まずは①有価証券報告書で校舎数と在籍生徒数の推移を確認し、 ②少額から始めて配当を受け取りながら中長期で保有するという進め方があります。
配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/5869/dividend
財務データ:https://irbank.net/5869/results
株式指標:https://irbank.net/5869/per
株価データ
株価グラフは株探の月足(月末終値)を使用しています。上場前の株価はありません。
正確な現在株価はYahoo!ファイナンスでご確認ください。
株探:https://kabutan.jp/stock/?code=5869
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/5869.T
配当利回りの計算方法
年間配当金 ÷ 株価 × 100 = 配当利回り(%)
本記事の配当利回りは62円 ÷ 1,288円 × 100 ≈ 4.81%(2026年11月6日終値基準)。
株探の表示利回り(5.00%・11月5日終値)は2027/5期予想65円ベースで、本記事の4.81%は実績62円ベースです。
最新情報を確認する
最新の株価・配当情報は必ず以下でご確認ください。
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
📣 気になった銘柄、口座を開いて購入してみよう
楽天証券・SBI証券はどちらも口座開設・維持費が無料。
NISA口座で受け取る場合も、受取方式を「株式数比例配分方式」にすると配当金が非課税になります(設定方法はNISAの受取方式の記事で解説)。
1業種に偏らせないことが、高配当株では効いてきます。考え方はセクター分散の記事にまとめました。
【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 株価・配当・PER・PBRは2026年11月4日時点、その他の財務データは各指標に記載の決算期の値です(出典:IRBANK)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。
毎週土曜の朝、
利回り5%以上の銘柄リストが届きます
当ブログで解説している銘柄のうち、配当利回り5%以上のものを毎週まとめてお届けします。株価は金曜終値、配当は実際に支払われた実績ベース。計算の前提もすべて明記しているので、ご自身で確かめられます。
LINEで受け取る(無料)メールアドレスの入力は不要です。
いつでもブロックできます。
特定の銘柄の購入を勧めるものではありません。
次に読まれている記事
高配当株スクリーニングの方法 →