配当金の手取りは特定口座だと8割|NISAと比べて年間いくら違うか実測しました

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高配当株の配当金は、特定口座だと100円につき約80円しか手元に届きません。 NISA口座なら100円がそのまま届きます。

差の正体は税金の20.315%です。年間の配当が10万円なら、口座の違いだけで手取りに20,315円の差が出ます。 この記事では、配当額別の手取り、利回りの変化、私自身の保有(NISA比率43%)での実測値を並べます。

📌 この記事でわかること
  • 特定口座とNISA口座で、配当の手取りが年間いくら変わるか
  • 利回り4%の銘柄が、特定口座では何%になるか
  • 私の保有(NISA29件・特定29件)で、税金により手取りがどれだけ減っているか
  • NISA口座なのに税金が引かれてしまう設定の落とし穴

まず結論:あなたはどう動くべきか

あなたの状況判定理由
これから高配当株を買うNISA成長投資枠から先に使う配当が非課税になり、手取りが約2割増える
NISA枠を使い切った特定口座で買ってよいただし利回りは0.797倍で見る(4%なら3.19%)
NISA口座で買ったのに税金が引かれている受取方式を今すぐ確認株式数比例配分方式以外だと非課税にならない
年間の配当が1万円以下優先度は低い税金は約2,000円。口座を動かす手間のほうが大きい

配当の手取りは、特定口座だと79.7%

上場株式の配当にかかる税金は、合計20.315%です。内訳は所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%です。 「源泉徴収あり」の特定口座では、配当を受け取る時点で自動的に引かれます。口座に入るのは、税金を引いた後の金額です。

年間の配当額別に、手取りを計算しました。

年間の配当(税引前)特定口座の手取り引かれる税金NISA口座の手取り
4万円31,874円8,126円40,000円
10万円79,685円20,315円100,000円
20万円159,370円40,630円200,000円
50万円398,425円101,575円500,000円

年間配当が10万円なら、差は20,315円です。月に直すと約1,700円。毎月の通信費の一部が、口座の違いだけで消える計算です。

利回りで見ると、4%は3.19%になる

配当利回りは、特定口座で受け取る場合、税引前の数字に0.797を掛けた値が実際の手取り利回りです。

税引前の配当利回り特定口座の手取り利回りNISA口座の手取り利回り
3.0%2.39%3.00%
4.0%3.19%4.00%
5.0%3.98%5.00%

ここから分かることが1つあります。特定口座の利回り4.0%の銘柄は、NISA口座の利回り3.2%の銘柄と手取りがほぼ同じです(4.0×0.797≒3.19)。 銘柄の利回りを比べるときは、買う口座をそろえてから比べないと、順位が入れ替わります。

私の保有で実測:手取りは税引前の88.7%

私の保有は58件(同じ銘柄を買い増した分は別に数えています。9月に買ったばかりの1件は除きます)で、NISA口座が29件、特定口座が29件です。評価額で見ると、NISA口座が約43%を占めます。 9月末の権利分の配当を、口座別に計算しました(2026年9月28日の評価額に対する率。NISA口座の配当は非課税として計算)。

項目NISA口座特定口座全体
評価額に占める割合42.9%57.1%100%
配当(税引前)1.26%1.19%1.22%
配当(手取り)1.26%0.95%1.08%

全体の手取りは、税引前の88.7%でした。税金で減ったのは11.3%です(率は四捨五入のため、表の数字から割り算すると88.5%など少しずれます)。 全部を特定口座で持っていれば20.3%減る計算です。NISA口座の比率が約43%あるぶん、減る幅は11.3%に縮んでいます。

⚠️ 訂正があります。先日の記事「日経平均は上がったのに、私の高配当株は3%下がりました」で、私は当初「配当落ちの下落は全額が現金で戻る」と書いていました。 課税口座の配当は約2割が税金で引かれるため、記事を直しました。上の表の1.22%(税引前)と1.08%(手取り)が正しい数字です。 なお配当額はYahoo!ファイナンスの記録に基づく概算です。実際の入金額とは数%ずれることがあるため、手取りの割合(88.7%)を見るための数字として読んでください。9月17日に権利が落ちた1銘柄の中間配当は、この集計に含めていません。

NISA口座でも、受取方式が違うと課税されます

NISA口座で買った株なら、配当は自動的に非課税になる——そう思っている人は多いです。 実際は、「株式数比例配分方式」で受け取る設定にしていない場合、NISA口座の株でも配当に課税されます。この設定は、配当の基準日までに済ませる必要があります。

⚠️ 配当の受取方式は4種類あります。非課税になるのは株式数比例配分方式だけです。
・株式数比例配分方式(証券口座で受け取る)→ 非課税
・登録配当金受領口座方式(銀行口座で受け取る)→ 課税
・配当金領収証方式(ゆうちょ銀行などで受け取る)→ 課税
・個別銘柄指定方式 → 課税

設定の確認手順とデメリットは、株式数比例配分方式のデメリットは3つにまとめています。 NISA口座で買った高配当株が1銘柄でもあるなら、先にここを確認してください。

高配当株をNISA枠で持つ理由と、その限界

値上がり益は売るまで税金がかかりませんが、配当は受け取るたびに課税されます。 だから、配当を目的に買う銘柄ほど、NISAで非課税にする効果が大きくなります。

効果を金額で見ます。成長投資枠の生涯上限は1,200万円です。ここを利回り4%の高配当株で埋めた場合、配当は年48万円。 特定口座なら約97,500円が税金になる分が、NISAでは非課税です(48万円×20.315%)。

⚠️ NISAには限界があります。新NISAの枠は、成長投資枠が年間240万円・生涯1,200万円、つみたて投資枠と合わせた生涯の上限が1,800万円です。 もう1つ、NISA口座の損失は、特定口座の利益と通算できません。私の保有にも含み損の銘柄が9件あります。 損失が出やすい個別株をすべてNISAに入れると、通算できない分だけ不利になる場面があります。

枠が足りなくなったら、特定口座で買い続けて問題ありません。その場合は、利回りを0.797倍した数字で、手取りを見積もってください。

特定口座で確定申告をすると、配当控除により税金が戻るケースもあります。有利になるかどうかは所得で変わります。 詳しくは公務員が知るべき株の税金と確定申告を見てください。

今日やること

  1. NISA口座の受取方式を確認する。証券会社のログイン後、配当金の受取方法の設定画面で「株式数比例配分方式」になっているかを見ます。なっていないと、NISAで買っても課税されるからです。
  2. 新しく買う高配当株は、NISA成長投資枠から使う。配当は毎年20.315%引かれるため、NISA枠に入れた銘柄の分だけ、毎年の税金が減ります。
  3. 特定口座の高配当株は、利回りを0.797倍して見直す。手取りで4%を目指すなら、税引前で約5%の銘柄が必要です(5×0.797≒3.98)。

月10万円の手取りを目指す場合の元手は、月10万円の配当金に必要な元手はいくら?で、税引き後に逆算しています。

よくある質問

特定口座の配当の税金は、いつ引かれますか?

配当金を受け取る時点で、自動的に差し引かれます(源泉徴収あり)。口座に入るのは税引後の金額で、確定申告は原則不要です。

NISA口座の配当に税金はかかりますか?

株式数比例配分方式で受け取る設定なら、非課税です。ほかの受取方式だと、NISA口座の株でも課税されます。

配当金が数百円でも、税金は引かれますか?

はい。少額でも20.315%が引かれます。配当100円なら、約20円です。

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【免責事項】本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。 税率・制度は2026年10月5日時点のものです。保有実績の数値は2026年9月28日時点です。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。当ブログは投資助言業者ではありません。