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高配当株の配当金は、特定口座だと100円につき約80円しか手元に届きません。 NISA口座なら100円がそのまま届きます。
差の正体は税金の20.315%です。年間の配当が10万円なら、口座の違いだけで手取りに20,315円の差が出ます。 この記事では、配当額別の手取り、利回りの変化、私自身の保有(NISA比率43%)での実測値を並べます。
- 特定口座とNISA口座で、配当の手取りが年間いくら変わるか
- 利回り4%の銘柄が、特定口座では何%になるか
- 私の保有(NISA29件・特定29件)で、税金により手取りがどれだけ減っているか
- NISA口座なのに税金が引かれてしまう設定の落とし穴
まず結論:あなたはどう動くべきか
| あなたの状況 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| これから高配当株を買う | NISA成長投資枠から先に使う | 配当が非課税になり、手取りが約2割増える |
| NISA枠を使い切った | 特定口座で買ってよい | ただし利回りは0.797倍で見る(4%なら3.19%) |
| NISA口座で買ったのに税金が引かれている | 受取方式を今すぐ確認 | 株式数比例配分方式以外だと非課税にならない |
| 年間の配当が1万円以下 | 優先度は低い | 税金は約2,000円。口座を動かす手間のほうが大きい |
配当の手取りは、特定口座だと79.7%
上場株式の配当にかかる税金は、合計20.315%です。内訳は所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%です。 「源泉徴収あり」の特定口座では、配当を受け取る時点で自動的に引かれます。口座に入るのは、税金を引いた後の金額です。
年間の配当額別に、手取りを計算しました。
| 年間の配当(税引前) | 特定口座の手取り | 引かれる税金 | NISA口座の手取り |
|---|---|---|---|
| 4万円 | 31,874円 | 8,126円 | 40,000円 |
| 10万円 | 79,685円 | 20,315円 | 100,000円 |
| 20万円 | 159,370円 | 40,630円 | 200,000円 |
| 50万円 | 398,425円 | 101,575円 | 500,000円 |
年間配当が10万円なら、差は20,315円です。月に直すと約1,700円。毎月の通信費の一部が、口座の違いだけで消える計算です。
利回りで見ると、4%は3.19%になる
配当利回りは、特定口座で受け取る場合、税引前の数字に0.797を掛けた値が実際の手取り利回りです。
| 税引前の配当利回り | 特定口座の手取り利回り | NISA口座の手取り利回り |
|---|---|---|
| 3.0% | 2.39% | 3.00% |
| 4.0% | 3.19% | 4.00% |
| 5.0% | 3.98% | 5.00% |
ここから分かることが1つあります。特定口座の利回り4.0%の銘柄は、NISA口座の利回り3.2%の銘柄と手取りがほぼ同じです(4.0×0.797≒3.19)。 銘柄の利回りを比べるときは、買う口座をそろえてから比べないと、順位が入れ替わります。
私の保有で実測:手取りは税引前の88.7%
私の保有は58件(同じ銘柄を買い増した分は別に数えています。9月に買ったばかりの1件は除きます)で、NISA口座が29件、特定口座が29件です。評価額で見ると、NISA口座が約43%を占めます。 9月末の権利分の配当を、口座別に計算しました(2026年9月28日の評価額に対する率。NISA口座の配当は非課税として計算)。
| 項目 | NISA口座 | 特定口座 | 全体 |
|---|---|---|---|
| 評価額に占める割合 | 42.9% | 57.1% | 100% |
| 配当(税引前) | 1.26% | 1.19% | 1.22% |
| 配当(手取り) | 1.26% | 0.95% | 1.08% |
全体の手取りは、税引前の88.7%でした。税金で減ったのは11.3%です(率は四捨五入のため、表の数字から割り算すると88.5%など少しずれます)。 全部を特定口座で持っていれば20.3%減る計算です。NISA口座の比率が約43%あるぶん、減る幅は11.3%に縮んでいます。
NISA口座でも、受取方式が違うと課税されます
NISA口座で買った株なら、配当は自動的に非課税になる——そう思っている人は多いです。 実際は、「株式数比例配分方式」で受け取る設定にしていない場合、NISA口座の株でも配当に課税されます。この設定は、配当の基準日までに済ませる必要があります。
・株式数比例配分方式(証券口座で受け取る)→ 非課税
・登録配当金受領口座方式(銀行口座で受け取る)→ 課税
・配当金領収証方式(ゆうちょ銀行などで受け取る)→ 課税
・個別銘柄指定方式 → 課税
設定の確認手順とデメリットは、株式数比例配分方式のデメリットは3つにまとめています。 NISA口座で買った高配当株が1銘柄でもあるなら、先にここを確認してください。
高配当株をNISA枠で持つ理由と、その限界
値上がり益は売るまで税金がかかりませんが、配当は受け取るたびに課税されます。 だから、配当を目的に買う銘柄ほど、NISAで非課税にする効果が大きくなります。
効果を金額で見ます。成長投資枠の生涯上限は1,200万円です。ここを利回り4%の高配当株で埋めた場合、配当は年48万円。 特定口座なら約97,500円が税金になる分が、NISAでは非課税です(48万円×20.315%)。
枠が足りなくなったら、特定口座で買い続けて問題ありません。その場合は、利回りを0.797倍した数字で、手取りを見積もってください。
特定口座で確定申告をすると、配当控除により税金が戻るケースもあります。有利になるかどうかは所得で変わります。 詳しくは公務員が知るべき株の税金と確定申告を見てください。
今日やること
- NISA口座の受取方式を確認する。証券会社のログイン後、配当金の受取方法の設定画面で「株式数比例配分方式」になっているかを見ます。なっていないと、NISAで買っても課税されるからです。
- 新しく買う高配当株は、NISA成長投資枠から使う。配当は毎年20.315%引かれるため、NISA枠に入れた銘柄の分だけ、毎年の税金が減ります。
- 特定口座の高配当株は、利回りを0.797倍して見直す。手取りで4%を目指すなら、税引前で約5%の銘柄が必要です(5×0.797≒3.98)。
月10万円の手取りを目指す場合の元手は、月10万円の配当金に必要な元手はいくら?で、税引き後に逆算しています。
よくある質問
特定口座の配当の税金は、いつ引かれますか?
配当金を受け取る時点で、自動的に差し引かれます(源泉徴収あり)。口座に入るのは税引後の金額で、確定申告は原則不要です。
NISA口座の配当に税金はかかりますか?
株式数比例配分方式で受け取る設定なら、非課税です。ほかの受取方式だと、NISA口座の株でも課税されます。
配当金が数百円でも、税金は引かれますか?
はい。少額でも20.315%が引かれます。配当100円なら、約20円です。
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