【体験談】日経平均は上がったのに、私の高配当株は3%下がりました|権利落ちで見えた取得単価という盾

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9月末の権利確定日を過ぎて数日で、私の高配当株の評価額は約3%下がりました。 同じ期間に、日経平均株価は上がっています。

それでも私は慌てませんでした。理由は精神力ではありません。 6年かけて積み上げた取得単価です。この記事では、その内訳を数字で開きます。

📌 この記事でわかること
  • 権利落ち後の下落は、どこまでが「仕組み」でどこからが「実損」か
  • 日経平均が上がっているのに高配当株が下がる局面で、何を見ればいいか
  • 私のポートフォリオ58建玉の損益分布(中央値・含み損の割合)
  • 同じ銘柄なのにプラスとマイナスに分かれた、2つの実例

※本記事では銘柄名と金額を書きません。銘柄名を出すと「この株は持ち続ければ報われる」という推奨に読まれるためです。 金額ではなく率で書くのは、資産額そのものが記事の主題ではないからです。数字はすべて2026年10月2日時点の実データです。

日経平均は上がり、私の評価額は下がりました

まず事実を並べます。

日付日経平均 終値
9月29日(権利付最終日)65,481円
9月30日(権利落ち日)66,753円
10月2日68,309円

権利落ち日を起点にしても+2.3%、権利付最終日からなら+4.3%です。 市場は上がりました。その同じ期間に、私の評価額は▲3%です。

「相場が崩れたから下がった」という説明は、ここでは成り立ちません。

下落の半分は、損ではありません

▲3%のうち、約1.4%は配当落ちです。 9月末の権利分として受け取る配当額を評価額で割ると、その割合になります。

配当落ちは、会社から配当が出ていく分だけ株価が下がる仕組みです。 消えたのではなく、現金に姿を変えただけです。 私の場合、その現金は11月から12月にかけて口座に入ります。

🐨 ここを分けないと判断を誤ります
  • 配当落ちの下落=全額が現金で戻ってくる。見かけの減少
  • それ以外の下落=戻る保証はない。実際の目減り

証券口座の画面はこの2つを区別して表示しません。評価額の数字だけを見ていると、戻ってくるお金まで失ったと感じます。

配当落ちで下がった株価が実際にどれくらいで戻るのかは、60銘柄344回を実測した記事にまとめています。

残りの半分は、置いていかれた分です

▲3%から配当落ちの1.4%を引くと、約1.6%が残ります。これは戻る保証のない下落です。 日経平均が上がる中で下げたので、市場に置いていかれたということになります。

原因は書きません。2日間の値動きから原因を特定することはできないからです。 高配当株全体が売られたのかもしれませんし、私が持っている会社の個別事情かもしれません。 決算も開示も挟んでいない2日間に、理由を与えようとすること自体に無理があります。

短期の値動きに説明をつけようとすると、たいてい後付けになります。 説明がつかないものを、つかないまま置いておく。長期保有で必要なのはそちらだと考えています。

58建玉の損益を全部開きます

ここまでの話は、含み益がある人の余裕に聞こえると思います。そのとおりです。 どれくらいの余裕なのかを開きます。

項目実績
建玉数58
全体の含み損益+45.7%
1建玉あたりの中央値+24.5%
最大+629%
最小▲36.4%
含み損になっている建玉9件(約16%)

平均は+62.8%ですが、この数字は使いません。+629%の1件に引っ張られているからです。 実感に近いのは中央値の+24.5%です。6年かけて積んで、真ん中の銘柄がこれくらいです。

そして6建玉に1つは含み損です。「ずっと持っていてよかった」の裏側には、 報われていない9件があります。これを隠すと記事が嘘になります。

プラスとマイナスを分けているのは、保有期間ではありません

私のポートフォリオには、同じ銘柄を違う時期に買った建玉がいくつかあります。 同じ会社で、今日の株価も同じです。それでも損益は分かれています。

買った値段いまの損益
A社先に買った分+9.5%
12%高く買い増した分▲2.3%
B社先に買った分+8.5%
1.7倍の値段で買い増した分▲36.4%

同じ会社です。同じ今日の株価です。同じ年数を一緒に過ごしました。 違いは、いくらで買ったかだけです。

B社の高値で買った分は、何年持っても▲36.4%のままです。 「持ち続ければ報われる」が成り立っていない実例が、私のポートフォリオの中にあります。

私が今回の下落で慌てなかったのは、我慢強いからではありません。 ▲3%を吸収できるだけの取得単価が、先に積み上がっていたからです。 精神論ではなく、算数です。

いま含み益がない人へ

ここが一番書きたかったところです。

今年始めた人には、まだこの盾がありません。 権利落ちで評価額が減れば、そのまま含み損になります。私の話は慰めになりません。

ただ、私の盾も最初からあったわけではありません。 6年かけて積んだと書きましたが、全部を6年前に買ったわけではなく、 数か月前に買った銘柄も混ざっています。盾は一度に手に入るものではなく、 買った回数だけ少しずつ厚くなるものです。

そして、その盾を厚くする作業は株価が下がっている時期にしかできません。 上がりきったところで買えば、B社の高値買いと同じことになります。

いま含み損を見ている人がやっているのは、損をすることではなく、 数年後に「3%下がっても平気」と言うための単価を作ることです。 少なくとも私は、そう思って6年を過ごしました。

今日やるなら

評価額の数字に反応する前に、受け取る予定の配当額を確認してください。 それが下落のうちどれだけを説明するかが分かります。証券口座の「配当金履歴」か「権利確定銘柄一覧」で見られます。

その引き算をしてもまだ減っているなら、それが本当の下落です。 慌てる価値があるのは、その部分だけです。

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【免責事項】本記事は筆者個人の保有実績を記録したもので、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。 数値は2026年10月2日時点のものです。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。当ブログは投資助言業者ではありません。