【高配当株】愛知時計電機(7723)を徹底分析!
配当は4年で2.65倍、減益予想でも増配する配当性向51.6%の見方

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⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 株価・配当・PER・PBRは2026年10月28日時点、その他の財務データは2026年3月期(2026/3期)確定値です(出典:IRBANK・会社の株主還元ページ)。 株価・配当金は変動しますので、最新情報は必ずYahoo!ファイナンス・IRBANKでご確認ください。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。

愛知時計電機(証券コード:7723)は、ガスメーターや水道メーターをつくる会社です。 配当は2022年3月期の42.67円(株式分割を調整した金額)から、2026年3月期の113円へ。4年で2.65倍になりました。

さらに2027年3月期は、会社の予想で減益(1株利益が25.4%減)になる見込みなのに、配当は120円へ増やす予想です。 その結果、配当性向(利益のうち配当に回す割合)は36.2%から51.6%に上がります。 会社が2024年の中期経営計画で掲げた「配当性向40%」を超える水準です。

配当利回りは予想ベースで4.36%、2026年3月期の実績ベースで4.11%です。 この増配をどう受け止めればよいかを、10期分のデータで見ていきます。

基本情報

愛知時計電機
7723
精密機器
ガスメーター・水道メーター・流量計・検針システム
3月(3月31日)
年2回(中間・期末)
会社の株主還元ページに記載なし
約438億円

現在の株価・配当情報

配当利回り(年間配当金 ÷ 現在株価 × 100)
4.36%
株価(2026年10月28日終値)
2,752円
1株あたり年間配当金(2027/3期予想)
120円
計算式:120円(2027/3期予想配当)÷ 2,752円(株価)× 100 = 4.36%
実績ベース:113円(2026/3期実績)÷ 2,752円(株価)× 100 = 4.11%
⚠️ 株価は常に変動します。現在の利回りは必ずYahoo!ファイナンスでご自身でご確認ください。

100株買うには275,200円が必要です。年間の配当金は予想ベースで税引前12,000円、 NISA口座以外なら20.315%が引かれて手取りは9,562円になります。

🔧 メーターの会社を見るときの注意点
ガスや水道のメーターは、家庭や工場に欠かせない製品です。 一方で、メーターには使える年数が決まっているため、需要は取り替えの周期や住宅の建設、インフラ更新の動きに左右されます。 会社は2024年の中期経営計画で、検針データを通信で送る「データ配信サービス」の接続台数を、2027年3月末までに200万台にする目標を掲げています。

スクリーニング指標

数値はIRBANK・会社の株主還元ページの値です(配当利回り・PER・PBRは2026年10月28日終値で計算)。

指標愛知時計電機の数値目安・コメント
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
4.36%(2027/3期予想120円)
実績ベース 4.11%(2026/3期実績113円)
目安3.5%以上 ✅ 上回る
自己資本比率
(総資産に占める自己資本の割合)
74.8%(2026/3期) 40%以上 ✅ 10年で46.8%から上昇
有利子負債
(借入金など)
7億円(2026/3期) 低いほど良い ✅ 10年前は82億円
PER
(株価収益率・割安度の目安)
12.40倍(2027/3期予想) 15倍以下 ✅
PBR
(株価純資産倍率)
0.84倍(2026/3期実績) 1.5倍以下 ✅ 解散価値を下回る
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
51.6%(2027/3期予想) 20〜60% ⚠️ 範囲内だが前期36.2%から急上昇
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
9.13%(2026/3期実績) 8%以上 ✅ ただし2027/3期予想は7.0%
連続増配年数 4期(2023〜2026/3期) 2027/3期予想も増配
時価総額
(会社全体の値段)
約438億円 500億円以上 ⚠️ やや下回る

9つの指標のうち7つが目安を満たし、⚠️は配当性向と時価総額の2つです。 財務は堅く、借入金はほぼありません。 確認しておきたいのは、配当性向が1年で15ポイント上がる予想になっている点です。後半の章で取り上げます。

10期分のグラフ

増配 減配 維持
2018/3期から2022/3期までは40円台で行ったり来たりでした。この間に2回、わずかな減配があります。 流れが変わったのは2023/3期からで、55円→64円→75円→113円と4期続けて増配しました。 特に2026/3期は+38円(前期比+50.7%)と大きく増えています。
配当性向は2023/3期まで20%台で、利益の大半を社内に残していました。 そこから30.9%→32.6%→36.2%と少しずつ上がり、 2027/3期の予想では51.6%へ一気に上がります。 利益が増えたから配当が増えた時期から、配当を回す割合を増やして配当を保つ時期に入りつつあります。

過去10期の配当金推移(減配の年も載せます)

2022年2月1日に1株を3株に分割しています。それより前の金額は、今の株数に合わせて3で割った値です(IRBANK・会社の公表値)。

年度1株あたり年間配当金前年比
2018/3期40.00円基準年
2019/3期43.33円増配 +3.33円
2020/3期40.00円減配 −3.33円
2021/3期43.33円増配 +3.33円
2022/3期42.67円減配 −0.66円
2023/3期55円増配 +12.33円
2024/3期64円増配 +9円
2025/3期75円増配 +11円
2026/3期113円増配 +38円
2027/3期(予想)120円増配 +7円(予想)
📝 総評:10期のうち2回の減配(2020/3期・2022/3期)があります。どちらも小幅ですが、「一度も減配していない会社」ではありません。 一方で2023/3期からは4期連続の増配で、2022/3期の42.67円から2026/3期の113円まで2.65倍になりました。

減益予想なのに増配する。配当性向51.6%の意味

2026/3期までの増配と、2027/3期予想の増配は、中身が違います。1株利益と並べると分かります。

年度1株利益(EPS)1株配当配当性向
2025/3期229.82円75円32.6%
2026/3期312.12円(+35.8%)113円36.2%
2027/3期(予想)232.70円(−25.4%)120円51.6%

2026/3期は、1株利益が35.8%増えたのに合わせて配当も大きく増えました。利益に裏づけられた増配です。 ところが2027/3期は、1株利益が25.4%減る予想のなかで、配当をさらに7円増やす予想です。 増配の原資は利益の伸びではなく、利益のうち配当に回す割合を引き上げることになります。

会社の方針は「安定配当を継続しつつ、財務及び投資計画などを勘案した上で、業績に応じて株主還元を行う」です(株主還元ページ)。 2024年5月の中期経営計画2026では、計画期間(2025/3〜2027/3期)中に配当性向を40%まで引き上げる目標を掲げていました。 2027/3期の予想51.6%は、この目標を上回ります。 なお、配当性向やDOEの新しい目標値は、確認した会社の資料には書かれていませんでした。

配当性向51.6%は、当ブログの目安(20〜60%)の範囲内で、すぐに危ない水準ではありません。 ただし、減益が2年続いた場合に、同じ配当を保てるかは別の話です。 自己資本比率74.8%・有利子負債7億円という財務の厚さが、その余力になります。

財務の安定性(1株利益と配当性向)

配当を払い続けられるかは、利益に対して配当がどれだけ重いかで判断します。

年度1株利益(EPS)配当性向1株配当
2018/3期181.54円22.0%40.00円
2019/3期184.13円23.5%43.33円
2020/3期152.88円26.2%40.00円
2021/3期194.60円22.3%43.33円
2022/3期181.43円23.5%42.67円
2023/3期225.35円24.4%55円
2024/3期206.91円30.9%64円
2025/3期229.82円32.6%75円
2026/3期312.12円36.2%113円
2027/3期(予想)232.70円51.6%(試算)120円

2020/3期は1株利益が184.13円から152.88円へ減り、配当も43.33円から40円へ減りました。 利益が落ちた年に配当を下げた実績がある会社です。

財務はこの10年で大きく強くなりました。自己資本比率は2016/3期の46.8%から2026/3期の74.8%へ、 有利子負債は82億円から7億円へ減っています。

買う前に確かめたい3つのこと

  1. 2027/3期の減益予想:純利益は48億円から35.7億円(−25.6%)へ減る会社予想です。決算のたびに、予想どおりかを確認してください。
  2. 配当性向の急上昇:36.2%から51.6%へ。中期経営計画の目標40%を超えます。翌期以降も増配が続くかは、利益が戻るかしだいです。
  3. 時価総額が小さい:約438億円で、当ブログの目安500億円を下回ります。売買の量が少なく、株価が大きく動きやすい点に注意してください。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

この銘柄に注目した理由:
同じ「増配」でも、利益が伸びて増やす増配と、配当性向を上げて増やす増配がある。その違いが1社の中で続けて見られる銘柄だからです。 2026/3期は前者、2027/3期の予想は後者です。増配のニュースを見たら、1株利益と並べて確かめる。この習慣がつく例です。

🌱

初心者へのアドバイス:
100株で275,200円と、金額は大きめです。 財務の堅さとPBR0.84倍の割安さは魅力ですが、配当が業績に合わせて動く会社です。 配当をずっと同じ額でもらいたい人より、決算を見ながら付き合える人に向いています。

⚠️

注意点:
過去10期で2回の減配があり、配当性向やDOEの目標値も確認できた資料にはありません。 「減配しない」という約束(累進配当)がある会社ではない、と理解したうえで検討してください。

よくある質問

Q. 愛知時計電機の配当利回りは何%ですか?

2026年10月28日終値2,752円と、2027年3月期の会社予想配当120円で計算すると4.36%です。2026年3月期の実績配当113円で計算すると4.11%です。株価は毎日動くため、最新の利回りはYahoo!ファイナンスで確認してください。

Q. 愛知時計電機は減益予想なのになぜ増配するのですか?

会社は理由を個別に示していません。方針は「安定配当を継続しつつ、業績に応じて株主還元を行う」で、2024年の中期経営計画では計画期間中に配当性向を40%まで引き上げる目標を掲げていました。2027年3月期は1株利益が232.70円に減る予想のなか配当を120円に増やすため、配当性向は51.6%に上がります。

Q. 愛知時計電機は減配したことがありますか?

あります。2018年3月期以降の10期のうち、2020年3月期(43.33円→40円)と2022年3月期(43.33円→42.67円)の2回、小幅な減配がありました。金額は2022年2月の株式分割(1株→3株)を調整した値です。2023年3月期からは4期連続で増配しています。

Q. 愛知時計電機の財務は安全ですか?

2026年3月期の自己資本比率は74.8%、有利子負債は7億円で、借入金はほぼありません。自己資本比率は2016年3月期の46.8%から上がり、有利子負債は82億円から減りました。財務の厚さは、減益の年に配当を支える余力になります。

📂 このページのデータはどこで調べたの?

配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/7723/dividend
財務データ:https://irbank.net/7723/results

配当方針・配当予想(出典:会社)
株主還元ページ:https://www.aichitokei.co.jp/ir/kojin/shareholder_return/
中期経営計画2026(2024年5月10日):https://www.aichitokei.co.jp/ir/management/strategy/pdf/disclose_240510.pdf

株価データ
株価2,752円は2026年10月28日の終値です。
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/7723.T

配当利回りの計算方法
予想:120円 ÷ 2,752円 × 100 = 4.36%
実績:113円 ÷ 2,752円 × 100 = 4.11%

PER・PBR・時価総額の計算方法
PER:2,752円 ÷ 2027/3期予想1株利益232.70円 = 12.40倍
PBR:2,752円 ÷ 2026/3期の1株純資産3,427.47円 = 0.84倍
時価総額:2,752円 × 発行済株式数15,341,653株 = 約438億円(株式数はYahoo!ファイナンスの値)

株式分割の調整
2022年2月1日に1株→3株の分割。2022/3期以前の配当金は3で割った金額で統一しています。

最新情報を確認する

最新の株価・配当情報は必ず以下でご確認ください。

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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 株価・配当・PER・PBRは2026年10月28日時点、その他の財務データは2026年3月期確定値と2027年3月期会社予想です(出典:IRBANK・会社の株主還元ページ)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。

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