【高配当株】村上開明堂(7292)を徹底分析!
自動車のバックミラーをつくる会社の配当は、4年で4.36倍になりました

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⚠️ ご注意ください
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。 株価・配当・PER・PBRは2026年10月28日時点、その他の財務データは2026年3月期(2026/3期)確定値です(出典:IRBANK・会社の決算短信と有価証券報告書)。 株価・配当金は変動しますので、最新情報は必ずYahoo!ファイナンス・IRBANKでご確認ください。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。

村上開明堂(証券コード:7292)は、自動車のバックミラーをつくる会社です。 1958年にトヨタ自動車からバックミラーを受注して生産を始め、いまも売上の22.1%はトヨタ向けです。

配当は2022年3月期の55円から、2026年3月期の240円へ。4年で4.36倍になりました。 内訳は、1株利益が1.70倍、利益のうち配当に回す割合(配当性向)が17.8%から45.7%への2.57倍です。

2027年3月期は、会社予想で純利益が2.9%減る見込みです。配当は240円のまま据え置く予想で、配当性向は47.1%に上がります。 利回りは3.55%(予想・実績とも)。増配の中身と、買う前に確かめたい点を、10期分のデータで見ていきます。

基本情報

村上開明堂
7292
輸送用機器(東証スタンダード)
自動車用バックミラー・電子ミラー・ファインガラス
3月(3月31日)
年2回(中間は9月30日、期末は3月31日の基準日)
確認した会社の資料に記載なし
820億円

現在の株価・配当情報

配当利回り(年間配当金 ÷ 現在株価 × 100)
3.55%
株価(2026年10月28日終値)
6,770円
1株あたり年間配当金(2027/3期予想)
240円
計算式:240円(2027/3期予想配当)÷ 6,770円(株価)× 100 = 3.55%
実績ベース:240円(2026/3期実績)÷ 6,770円(株価)× 100 = 3.55%
⚠️ 株価は常に変動します。現在の利回りは必ずYahoo!ファイナンスでご自身でご確認ください。

100株買うには682,000円が必要です。年間の配当金は予想ベースで税引前24,000円、 NISA口座以外なら20.315%が引かれて手取りは19,124円になります。

🚗 バックミラーの会社を見るときの注意点
売上は、自動車メーカーの生産台数に左右されます。2026/3期の売上高は1,157億円で、トヨタ自動車向けが255億円(22.1%、前期は24.4%)です(有価証券報告書)。 地域別の営業利益率は、日本3.4%・アジア14.3%・北米6.2%で、稼ぐ力は海外のほうが高い会社です。 一方で、日本の営業利益は前期の27.95億円から17.26億円へ38.2%減りました。会社は2026/3期の増益が小幅だった理由を、「日本セグメントにおける利益の低下」と説明しています。

スクリーニング指標

数値はIRBANK・会社の決算短信の値です(配当利回り・PER・PBR・時価総額は2026年10月28日終値で計算)。

指標村上開明堂の数値目安・コメント
配当利回り
(株価に対する配当金の割合)
3.55%(2027/3期予想240円)
実績ベース 3.55%(2026/3期実績240円)
目安3.5%以上 ✅ ただし余裕は小さい(株価が6,857円を超えると3.5%を下回ります)
自己資本比率
(総資産に占める自己資本の割合)
77.6%(2026/3期) 40%以上 ✅ 大きく上回る
PER
(株価収益率・割安度の目安)
13.39倍(2027/3期予想) 15倍以下 ✅
PBR
(株価純資産倍率)
0.83倍(2026/3期実績) 1.5倍以下 ✅ 解散価値を下回る
配当性向
(利益のうち配当に回す割合)
47.1%(2027/3期予想) 20〜60% ✅ 範囲内(2022/3期は17.8%)
ROE
(自己資本利益率・経営効率)
6.41%(2026/3期実績) 8%以上 ⚠️ 下回る(2027/3期予想は6.18%)
連続増配年数 12期(2015〜2026/3期) ✅ ただし2027/3期予想は据え置き
時価総額
(会社全体の値段)
820億円 500億円以上 ✅

8つの指標のうち7つが目安を満たし、⚠️はROEの1つです。 財務は厚く、PBRも1倍を下回っています。ただし利回りの余裕は小さく、ROEは目安に届いていません。 資本が厚い分、利益に対する効率が低い会社だと読めます。

10期分のグラフ

増配 減配 維持
2018/3期から2022/3期までは36〜55円の緩やかな動きでした。 流れが変わったのは2023/3期からで、55円→84円→160円→210円→240円と4期続けて大きく増えています。 特に2024/3期は+76円(前期比+90.5%)と、1年でほぼ倍になりました。 2027/3期は据え置きの予想です。
配当性向は2018/3期の8.8%から2022/3期の17.8%まで、10%台以下が続きました。利益の8割以上を社内に残していた会社です。 そこから2023/3期19.2%、2024/3期32.4%、2025/3期40.9%、2026/3期45.7%と、毎年上がっています。 2027/3期の予想は47.1%です。

過去10期の配当金推移(減配の年も載せます)

株式分割・併合はありません。金額は発表された1株あたりの年間配当金です(IRBANK・会社の決算短信)。

年度1株あたり年間配当金前年比
2018/3期36円基準年
2019/3期44円増配 +8円
2020/3期48円増配 +4円
2021/3期50円増配 +2円
2022/3期55円増配 +5円
2023/3期84円増配 +29円
2024/3期160円増配 +76円
2025/3期210円増配 +50円
2026/3期240円増配 +30円
2027/3期(予想)240円据え置き(予想)
📝 総評:2010/3期から2026/3期の17期の実績に、前期より配当が減った年はありません(2012/3期と2014/3期は据え置き)。 2015/3期から2026/3期まで12期連続で増配です。 一方で2027/3期は、会社予想が据え置きのため、連続増配は止まる見込みです。

配当4.36倍の中身:利益1.70倍×配当性向2.57倍

配当が4年で4倍以上になった理由は、2022/3期と2026/3期を並べると分かります。

項目2022/3期2026/3期倍率
1株利益(EPS)309.11円524.88円1.70倍
配当性向(連結)17.8%45.7%2.57倍
1株配当55円240円4.36倍

1.70倍 × 2.57倍 = 4.36倍です。利益が伸びた分より、利益のうち配当に回す割合を引き上げた分のほうが大きいことが分かります。 2027/3期は、会社予想で1株利益が509.28円(−3.0%)に減るため、配当を240円のまま保つと配当性向は47.1%に上がります。

会社は有価証券報告書で、安定的な配当の継続を基本に、経営環境・業績動向・配当性向などを総合的に勘案して決めると説明しています。 内部留保は、新規分野への展開、海外展開、設備投資、研究開発に回すとしています。 配当性向やDOEの数値目標は、確認した資料に書かれていません(決算短信の純資産配当率は2026/3期3.0%、2025/3期2.8%の実績値のみ)。 減配しない約束にあたる累進配当を掲げた記述もありません。

もう1つ、見ておきたい数字があります。有価証券報告書の提出会社(単体)の配当性向は70.3%です。 連結の純利益は60.8億円ですが、配当を払うのは親会社です。単体の当期純利益39.5億円に対して、2026/3期の配当総額は27.8億円になります。

財務の安定性(1株利益と配当性向)

配当を払い続けられるかは、利益に対して配当がどれだけ重いかで判断します。

年度1株利益(EPS)配当性向(連結)1株配当
2018/3期408.83円8.8%36円
2019/3期377.65円11.6%44円
2020/3期388.47円12.4%48円
2021/3期290.90円17.2%50円
2022/3期309.11円17.8%55円
2023/3期437.68円19.2%84円
2024/3期493.70円32.4%160円
2025/3期513.60円40.9%210円
2026/3期524.88円45.7%240円
2027/3期(予想)509.28円47.1%240円

2021/3期は1株利益が388.47円から290.90円へ25.1%減りましたが、配当は48円から50円へ増えました。 配当性向が8%台〜17%台と低い時期に、利益の波に左右されにくい余裕があったためです。 今の配当性向は45.7%なので、同じことは起きにくくなっています。

財務は厚い会社です。自己資本比率は2010/3期の53.9%から2026/3期の77.6%へ上がりました。 連結の現預金は465億円(2026/3期末、連結貸借対照表)で、時価総額820億円の半分を超えます。 一方で、自己資本が厚い分ROEは6.41%にとどまり、2010/3期の9.59%を下回っています。

買う前に確かめたい3つのこと

  1. 2027/3期は減益予想で、配当は据え置き:営業利益は91.6億円から87億円へ5.0%減、純利益は60.8億円から59億円へ2.9%減る予想です。12期続いた増配は止まる見込みなので、決算のたびに予想どおりかを確認してください。
  2. 日本の利益低下とトヨタ依存:日本の営業利益は38.2%減りました。売上の22.1%がトヨタ向けで、自動車の生産の動きに業績が左右されます。北米は営業利益が1,454百万円から1,935百万円へ33.1%増えていますが、利益率は6.2%です。
  3. 100株で67.7万円と、買いやすい金額ではない:会社は2026年6月に、投資単位の引下げを引き続き慎重に検討すると開示しています。株式分割の予定は確認できませんでした。また利回り3.55%は目安3.5%に近く、株価が6,857円を超えると目安を下回ります。

🐨 コアラ先生のひとこと

コアラ先生から読者のみなさんへ
💡

この銘柄に注目した理由:
配当が4.36倍になった理由を、「利益が増えた分」と「配当に回す割合が増えた分」に分けられる銘柄だからです。 答えは1.70倍と2.57倍でした。増配のニュースを見たら、利益が増えたのか、割合が増えたのかを分けて確かめる。この習慣がつく例です。

🌱

初心者へのアドバイス:
自己資本比率77.6%、PBR0.83倍、現預金は時価総額の半分超と、財務は厚い会社です。 ただし100株で67.7万円、利回りは目安ぎりぎり、2027/3期の配当は据え置き予想です。 増配の勢いで買うのではなく、据え置きでも納得できる価格かで決めるほうが合う銘柄です。

⚠️

注意点:
配当性向の数値目標も累進配当もありません。単体の配当性向は70.3%で、利益が減る年は配当の余裕が小さくなります。 自動車メーカー(特にトヨタ)の生産と、日本の利益の動きを、決算のたびに確認してください。

よくある質問

Q. 村上開明堂の配当利回りは何%ですか?

2026年10月28日終値6,770円と、2027年3月期の会社予想配当240円で計算すると3.55%です。2026年3月期の実績配当も240円なので、実績ベースも3.55%です。株価は毎日動くため、最新の利回りはYahoo!ファイナンスで確認してください。

Q. 村上開明堂はなぜ配当が4年で4倍以上になったのですか?

2022年3月期の55円から2026年3月期の240円へ4.36倍になりました。内訳は、1株利益が309.11円から524.88円へ1.70倍、配当性向(連結)が17.8%から45.7%へ2.57倍です。会社は配当方針に数値目標を示しておらず、安定的な配当の継続を基本に、業績動向や配当性向などを総合的に勘案して決めるとしています。

Q. 村上開明堂は減配したことがありますか?

IRBANKの配当実績で見ると、2010年3月期から2026年3月期の17期に、前期より減った年はありません。2012年3月期と2014年3月期は前期と同額の据え置きです。2015年3月期から2026年3月期まで12期連続で増配しています。2027年3月期の会社予想は、2026年3月期と同じ240円の据え置きです。

Q. 村上開明堂の株主優待はありますか?

確認した会社の資料(有価証券報告書・決算短信・IRページ)に、株主優待の記載はありませんでした。最新の情報は会社のIRページで確認してください。

📂 このページのデータはどこで調べたの?

配当金・業績データ(出典:IRBANK)
配当金:https://irbank.net/7292/dividend
財務データ:https://irbank.net/7292/results

配当方針・配当性向・事業の内容(出典:会社)
有価証券報告書(2026年6月23日提出・配当政策、提出会社の経営指標、主要な顧客):https://www.murakami-kaimeido.co.jp/ir/library/securities/
決算短信(2026年5月13日・配当性向と純資産配当率):https://www.murakami-kaimeido.co.jp/ir/library/earning/
業績サマリー(地域別損益・連結貸借対照表):https://www.murakami-kaimeido.co.jp/ir/summary/
投資単位の引下げに関する考え方(2026年6月30日):https://www.murakami-kaimeido.co.jp/news/ir/2026/00414/

株価・株式数データ
株価6,770円は2026年10月28日の終値、発行済株式数12,100,000株もYahoo!ファイナンスの値です。
Yahoo!ファイナンス:https://finance.yahoo.co.jp/quote/7292.T

配当利回りの計算方法
予想:240円 ÷ 6,770円 × 100 = 3.55%
実績:240円 ÷ 6,770円 × 100 = 3.55%

PER・PBR・時価総額の計算方法
PER:6,770円 ÷ 2027/3期予想1株利益509.28円 = 13.39倍
PBR:6,770円 ÷ 2026/3期の1株純資産8,187.53円 = 0.83倍(Yahoo!ファイナンスは直近の1株純資産で0.82倍と表示)
時価総額:6,770円 × 発行済株式数12,100,000株 = 820億円

配当4.36倍の分解
配当:240円 ÷ 55円 = 4.36倍 1株利益:524.88円 ÷ 309.11円 = 1.70倍 配当性向:45.7% ÷ 17.8% = 2.57倍
単体の配当性向:配当総額27.8億円 ÷ 単体当期純利益39.5億円 = 70.3%

株式分割
株式分割・併合は、IRBANK・Yahoo!ファイナンスの記載と株価履歴で確認できませんでした。配当は発表された金額のままです。

最新情報を確認する

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【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を推奨するものではありません。 株価・配当・PER・PBRは2026年10月28日時点、その他の財務データは2026年3月期確定値と2027年3月期会社予想です(出典:IRBANK・会社の決算短信と有価証券報告書)。 株価・配当金・各種指標は常に変動します。投資にはリスクが伴います。 投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。 当ブログは投資助言業者ではありません。

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